小田原食品衛生協会が主催する「健康具だくさん味噌汁コンテスト」の2次審査が11月5日に、保健センターの調理室で行われた。
1次審査の応募総数は51通。地元味噌店の「いいちみそ」を使い、減塩で野菜たっぷりかつ、おいしく、の応募条件に、地産地消であることや独創性も加味して、同協会員や小田原短期大学教授らが5組のレシピを厳選した。
最年少の加藤優善君(12)は母の聖子さんとともに参加。枝豆やパプリカが鮮やかな「カラフル野菜のミルク味噌スープ」と、出汁をとったあとの鰹節や鶏皮を混ぜ込み、にんにくの香りが引き立つ「だしおにぎり」を作った(写真【1】)。
小田原短期大学に通う海野栞里さんは、友人の岩上百合さんを助っ人に参戦。進学を機に一人暮らしを始めてから、体調管理に気を付けるようになったと話し、なめこや素麺などで食べごたえを生んだ「とろみ最高!心も体もホッカホカお味噌汁」を作った(同【2】)。
管理栄養士の野口友美さんは、具材の旨みを活かし、家でも簡単に作れるレシピを考案。和食に多用されるキノコやイモ、さらに小田原名産の練り物を使った「”まごはやさしい”小田原セット」で挑んだ(同【3】)。
器や箸、盆にもこだわった、チーム「デザインこねこ(株)」の長嶺喜和さんと上島麻耶さんは「足柄茶を使った、鯵と下中玉ねぎのお味噌汁。ゴマ油香る焼きおにぎりを添えて。」を2人で調理。味噌をもみ込んだ鯵に、足柄茶や鰯の粉末を加えて熱々の出汁を注ぎ味噌汁を完成させた(同【4】)。
結婚40年超の石井章子さんは、大人の味の「ほろ酔いカマととスープ」で注目を集めた。人参やごぼう、葱を刻み、かますのすり身と混ぜ合わせて油で揚げ、汁の具材に。溶いた酒粕の効果で、調理後の試食時には「体があたたまる」という声が挙がった(同【5】)。
最優秀賞ほか審査結果の発表と表彰式は、23日(祝・水)の午後1時から、ダイナシティウエストのキャニオンステージで行われる。