滋賀県の琵琶湖スポーツランドで11月に行われた「第40回TOYOTAカートミーティング全国大会」で、木下藍斗(あいと)君(小田原城北工高1年)が優勝した。
日本全国のカート場の年間レース上位者が集う大会で、大井松田カートランド代表として参戦。小林可夢偉などF1のプロレーサーの8割がここから羽ばたいているという、プロへの登竜門ともいわれる大会だ。
木下君は以前にも参加経験がある。2012年、スタート位置を決める予選で上位を走っていたが、追突され順位を落とし最後尾からのスタートに。それでも前を走る20台近くをごぼう抜きし、3位に輝き最優秀jr.賞を獲得したが、優勝経験はない。
今回参加したのは参加者の一番多いSSクラス。木下君は「緊張はしていた」と振り返るが、予選、決勝と一度も誰の尻を追うこともなく「ぶっちぎり」での優勝だった。「信じられないくらいうれしかった。将来はプロレーサーに」と夢を話す木下君。小2からメカニックとして二人三脚でやってきた父・昌洋さんも「息子の夢を応援したい」と背中を押す。