小田原市は11月30日、市民栄誉賞と市民功労賞を発表した。今夏のリオデジャネイロ五輪に出場した松下祐樹さん(25・ミズノ)らが受賞した。
国内や世界で活躍し、市民に明るい希望を与えた人に贈られる市民栄誉賞には、陸上400mハードルの松下さんと、400mでインターハイを制した青木りんさん(相洋高3年)が選ばれた。
松下さんは日本選手権で準優勝し、五輪に初出場。「生まれ育った大好きな街から賞をもらえてうれしい。今後も元気と感動を与えたい」(松下さん)
青木さんも、高校生ながら日本選手権で2位に入り、リレーの五輪代表候補に名を連ねた。インターハイや国体では優勝。受賞に対し、「とても光栄。賞に恥じないよう頑張っていきたい」と語った。
一方、学術や文化などで功績を残した人に贈られる市民功労賞は、故・渡邉久江さん(享年78)と佃悦夫さん(82)が受賞した。
7月に他界した渡邉さんは、17年間に渡って交通安全母の会連絡協議会の会長を務めた。長男・剛治さん(40)は「評価してもらってありがたい。母も同じ気持ちだと思う」と話した。
佃さんは、1988年から現在まで小田原俳句協会の会長。市民文化祭などで俳句の普及に尽力してきた。受賞に驚きつつも、「ずっと句を詠み続けていきたい」と喜んだ。