小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年2月11日
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小田原中ロータリークラブ(吉田孝会長)が毎年選定している優良職業人表彰に、曲物職人の横溝留房さん(横溝篩(ふるい)店/扇町・65)が選ばれた。表彰は、職業を通じて社会に奉仕するという国際ロータリーの理念に基づき、同クラブが独自に行っているもの。
横溝さんは家業を継ぐべく15歳で修行を始めた。20歳の時に先代が他界。「全てを教われないままだったので色々と苦労した」と振り返る。現在は、持病の影響で長時間座っての作業が「しんどい」と苦笑いを浮かべるが、蒸籠の留め具に金具ではなく桜の皮を使用するなど、素材や伝統的な技法にこだわり制作を続けている。
吉田会長は「50年日本の伝統技術を守られている」と称賛し「クラブでも職を見直す機会になれば」とコメント。横溝さんは「自分が手掛けたものが評価されるのがやりがい」と話した。