神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

県動物愛護推進員で、愛護団体「おだわらねこ」の中心メンバーとしても活動する 入内嶋 学さん 永塚在住 43歳

公開:2017年2月25日

  • X
  • LINE
  • hatena

自由気ままに貫く信念

 ○…転校続きだった小学生の頃、放課後の寂しさを紛らわしてくれた友達のような存在が野良猫。だからこそ、身勝手な人間の都合で不幸な運命をたどる命を放っておけなかった。「人生一度」と一念発起し、40歳を前に始めた保護活動。「殺処分されないためには、元をたどって生まれないようにしないと」。しかし、去勢避妊手術の費用でそれまでに蓄えた貯金が瞬く間に底をつくほど、小田原に生きる野良猫の数は多かった。そこで3年前、同志らと愛護団体「おだわらねこ」を発足。1万6千人分の署名を集め、小田原でも今年度から手術費の補助金が交付されるようになった。  

 ○…「税金を野良猫のために使うなんてふざけるな」「保護活動なんて偽善じゃないのか」――。サラリーマンとして働き、わずかな余暇を活用して小さな命に尽くしているが、批判を浴びることもしばしば。だが、「考え方は十人十色。自分は正しいと信じて活動しているけれど、他人から見たら必ずしもそうではないかもしれない」と謙虚に受け止め、ジッと耐える。とはいえ、「やっぱり辛い」と本音もチラリ。そんな時の心の支えも猫だ。「口が堅いし、文句も言わない。愚痴るにも良い相手ですよ」

 ○…自然を愛し、散歩中にヘビに出会えば嬉々としてその様子をSNSにアップする。「どんな生き物も嘘がないですから」。将来の夢は山に小屋を建て、自給自足の生活を送ること。「気の合う仲間に囲まれて『老猫ホーム』でもやりながら、おもしろおかしく死んでいきたい」

 ○…猫の魅力は、「自由気ままに、はっきりと喜怒哀楽を表現するところ。人間としては、どうかなとも思うけれど……」。だがそんな姿は、他人の目を気にせず、素直に信念と向かい合って生きる自身のスタイルに重なる部分も多い。「またコンティニュー(続ける)したいと思える人生であれば良い」。我が道をのんびりと歩んでいる。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原俳句協会の会長に就任した

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原市荻窪在住 77歳

4月6日

津田 かおりさん

箱根湯本の旅館で若女将を務めながらSDGsの啓発に励んでいる

津田 かおりさん

箱根町湯本在住 43歳

3月30日

乾 恒雄さん

県からSDGs表彰を受けた認定NPO法人小田原なぎさ会の理事長を務める

乾 恒雄さん

小田原市酒匂在住 70歳

3月23日

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook