ショッピングセンターで働く人材確保と地域の待機児童解消へ、市内中里のダイナシティ内に保育園が誕生する。3月17日には竣工式典が開かれ、4月1日(土)の開園に向けて着々と準備が進んでいる。
(株)ダイナシティが事業主体となり、ウエストモール4階にオープンする「ダイナシティ保育園」。ショッピングセンター内で働く人や地域住民を対象に、生後7カ月から就学前までの子ども33人を受け入れ、新たなスタートを切る。
人材不足が深刻化する中、同社は2年ほど前から保育園設置を模索してきた。今年度から内閣府が取り組む企業主導型保育事業の助成制度に手をあげ、昨年9月に認定。制度を活用したのは市内では初、ショッピングセンターとしては全国第1号の事例となった。現場運営は、都内を中心に保育園を手がける(株)ディアローグ(東京都世田谷区)が行う。
17日の竣工記念パーティーでダイナシティ・大嶌啓介社長は、「施設内の人材確保と地域との共生を目指し、預かったお子さんが楽しく過ごせるように、そして働くお母さんのために頑張っていきたい」と話した。また、出席した加藤憲一市長は、保育の受け皿拡大に感謝し、「先駆事例となって他の事業所に広がっていってほしい」と期待を込めた。
土日も含め21時まで対応
認可外のダイナシティ保育園は、月曜から日曜の午前8時〜午後9時開園。館内のサービス業で働くスタッフが、平日だけでなく土日も子どもを預けることが可能だ。
美容室3店を営業する(有)モザミトータルビューティーの原洋子社長は、これまでダイナシティへ保育園設置を要望してきた。「キャリアのある女性が、出産後に早く戻ってこられるようになる。開園時間が長く、週末も預かってもらえるのがいい」と喜んだ。
市内の待機児童は、昨年10月1日時点で90人。来年4月には、ダイナシティと同様の助成制度を活用し、(株)ディデレクト(城山)と(有)小田原不動産(栄町)が栄町にそれぞれ保育園を開設する。
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