月曜日は「サロンこうづ」の日。6月12日は、国府津学習館の一室がにぎわっていた。この日の参加者は約30人。平均年齢は80歳。国府津地区まちづくり推進委員会主催の「たまり場」を楽しみに、参加者は「自分の意志で」来るという。
12日は歌を歌い、保育園児の歌を鑑賞し、認知症予防体操をして茶と菓子で一服。その後、折り紙をしたり、塗り絵をしたりと2時間はあっという間に過ぎた。
進行役は同委員会の長谷川弥生さん。民生委員の経験から、参加者の顔を見ればどんな人かの紹介が湯水のように出る。「ここが皆さんがたまれる場所になればいいなって」。高齢により遠出にワンクッションおいてしまうような人たちの憩いの場を企画・実行している。
サロンは国府津地区の寺院など場所を変えても開催する。内容が極力重複しないようにするのは「お客さんが飽きないよう、楽しく過ごせるように」という志の賜物。「できることは自分でやる」という考えから、休憩時には参加者が自ら茶やコーヒーをとりにいく。「机の真ん中に置くと手を出しにくい人もいるでしょう」と菓子は1人分ずつ小分けにして提供していた。
友達がいる話ができる
この日の最高齢99歳の女性は補聴器をつけながら満面の笑みを振りまいていた。「皆にぎやかでしょ。とっても楽しい。ここに来るとお友達とお話ができるの。生活にハリが出て、心持ちが楽しくなるのよ」と話した。一方、79歳の男性は大病を患いながらも杖をついて歩けるようになるまで回復して参加。「昼間は家に独りで寂しいけど、ここに来ると皆さんと互いの昔話をしたりして楽しいよ」と憩いの時を過ごしていた。
長谷川さんは「ここに来る人はみんな自分の意志できている。家から出なかったり、出てもただの散歩だけじゃつまらないでしょ。ここにくれば皆がいる。それと、もうひとつ。大きな声で笑えるように」と思い入れを語った。
次回は6月19日(月)、同館にて午後1時半〜。参加費百円。(問)長谷川さん【電話】090・7905・5160
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