耕作放棄されたミカン畑をレモン栽培で再生しようとするプロジェクトが、片浦地区で動き出した。8月27日には、サントリー商品開発センター(川崎市)の労働組合員や市、県職員、大学生らが、農地整備やワークショップを行った。
県と大学が連携し地域の課題解決に取り組む「県西地域大学連携事業」の一環。慶應義塾大学の研究によると、ミカン栽培では日照が不十分で生育に適さない場所から耕作放棄地になる傾向があると判明。同事業では、日照が少なくても育てやすく収益が高いレモンの栽培等を通じた耕作放棄地解消のためのビジネスモデルの確立を目指し、県へ提案して7月に採択された。
地域貢献活動に取り組むサントリー労組が協力し、この日が活動の1回目。約30人が鎌やのこぎりで草を刈ったり枝を伐ったり約1時間の作業に汗を流した。
活動の中心は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の都丸孝之特任准教授(45)。同地区にある妻の実家でミカン収穫を手伝うなか、耕作放棄地の増加を実感。大学として昨年7月から地元生産者らと研究を進めてきた。作業を終えて「収益性を高め農業の担い手を増やすことで耕作放棄地解消につなげたい」と話している。
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