小田原版 掲載号:2018年1月1日号
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新春特別医療企画 高まる地域医療の重要性 小田原医師会・渡邊清治会長に聞く

社会

渡邊清治会長
渡邊清治会長
 2025年を目途にした地域包括ケアシステムの構築に向け、地域における基準病床数の話し合いも大詰めを迎える2018年。新春企画として、地域医療を支える小田原医師会の渡邊清治会長に今後の方針などについて聞いた。

――2017年は医療界や小田原医師会にとって、どのような年でしたか。

 「必要病床数など地域医療構想の具体的な数値が出され、それをもとに各地域で検討会を開いています。まだ中身が煮詰まっていませんが、県西地域の医療や介護をどのようにまとめていったらよいか意見を出し合い、基準病床数について詰めているところです」

――小田原では相変わらず脳血管疾患患者が多いのでしょうか。

 「漁業地域では食品に塩分が多いのは必然。すなわち脳血管疾患の患者が増えるわけですが、残念ながら同じような沿岸地域と比べても小田原は脳血管疾患の患者数が多いです。これは市民の健康に対する意識が低いという現れで、特に若者に多いのが実情です。行政や医師会も注意を呼び掛けていますが、根本的に食文化から変えなければならないので簡単ではありません。しかし、最近は食品衛生協会も活動に協力してくれるので、食の現場から注意喚起できればと期待しています」

――防災無線から、徘徊する高齢者の情報を聞くことがあります。

 「認知症患者は今後、もっと増えることが見込まれています。自覚していない人も多く、それを見つけ出すのは地域住民や、通院しているのであればわれわれ医療従事者になります。患者を社会全体でサポートしようと多職種で連携する組織「認知症を認知しよう会」もあり、その活動も盛んになってきています。

 認知症は決して恥ずかしい病ではありません。悲惨な事故を防ぐためだけでなく、早期発見ができれば認知行動療法により発症を遅らせることができる可能性もあります」

――昨年3月には日本人の平均寿命が過去最高を更新しました。

 「単に長寿だけでなく、”元気で長生き”を実現するためには、早くからかかりつけ医をもつことが大事。患者の家族構成や職業、性格に至るまで体全体を把握しているので、いざという時に他院への紹介など適切な処置がとりやすいのです。また、何がなくとも年に1度健康診断を受けてほしい。その数値がベースとなり、少しの異変でも即座にキャッチできるからです」

――医師会としての今年の抱負を教えてください。

 「地域の人がどうしたら健康でいられるか、病気をコントロールできるか、良い介護が受けられるか。行政とのやりとりも含め、医療を通じて社会のニーズに貢献できるように活動していきます」

――どうもありがとうございました。

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