横浜の馬車道にあった県立博物館から自然科学の部門が独立し、1995年に市内入生田に誕生した「生命の星・地球博物館」。開館以降、草の根から博物館を支えてきたボランティア組織「友の会」が設立20周年の節目を迎えた。
会員たちが知恵を出し合い、博物館、学芸員と連携して活動を重ねてきた友の会。会員は植物や昆虫などそれぞれ興味関心のあるグループに分かれ、年間30ほどの講座を開催している。博物館を飛び出しフィールドワークに出かけたり、好きが高じて自ら学芸員に代わり講師を務める会員もおり、鈴木智明会長=写真=は「博物館を活用して、自分のやりたいことができるのが友の会。博物館と両輪で歩んできた」と振り返る。
現在の会員数は450人。2006年のピーク時と比べ減少し、中心メンバーの顔ぶれに変化がないという点が大きな課題だ。「新陳代謝がないままでは、マンネリ化してしまう」(鈴木会長)。こうした中、会のあり方を見つめ直すため、記念誌が制作された。
『友の会で語る博物館の楽しみ方』を表題とした記念誌は、歴代会長や学芸員など会員たちが、活動の振り返りを通して各々感じた思いを記しており、友の会への愛着が溢れた一冊になっている。会では次世代に向けたビジョンを模索しようと、昨年11月から限定200冊を無料配布し(送料は自己負担)広く意見を募っている。鈴木会長は「博物館に興味のある方にぜひ読んでほしい」と話した。
友の会は年会費2千円で、入会すると会報が届くほか入館割引など優待を受けられる。友の会に関する問い合わせは【電話】0465・21・1515へ。
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