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日本リトルシニア全国選抜野球大会に導いた 津川 真人さん 小田原足柄リトルシニア監督 43歳

公開:2018年2月17日

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思い繋ぎ目指す夢

 ○…監督として初めて臨む全国の舞台。3月25日に大阪府で開幕する「日本リトルシニア全国選抜野球大会」に導いた。「他県のチームと試合ができることは私たちにとって財産になる。わくわくしています」と胸を高鳴らせる。

 ○…幼稚園の時からボールを握っていた少年は、小学2年の時に友人に誘われて硬式野球チーム小田原足柄リトルシニアに入団した。近年こそ甲子園球児も輩出する強豪だが、当時は「小田原足柄とやれば勝てると周りからバカにされた」という弱小チーム。だが「たくさんの人に大事にしてもらった」と熱心な監督、コーチの背中を見て育ち、少年時代に抱いた夢はプロ野球選手ではなく「育ててもらったチームの指導者になること」。だが、中学3年で卒団したと同時に部員不足で休部に。「帰る場所がなくなった」とショックを受けたが、3年後に「復活」の朗報が舞い込む。「うれしかった。ようやく恩返しができる」。相洋高野球部で充実した日々を過ごせたのもリトルシニアの7年間があったからこそ。野球部を引退後、コーチとして後輩を指導するようになってから今年で26年が経つ。

 ○…平日はサラリーマン、休日となればユニフォームに袖を通し練習、試合の日々。「妻の理解があるから続けられる。本当に感謝している。『今日はどうだった。勝った、負けた』っていつも応援してくれている」と照れ笑い。「庭の芝いじりと時々、出かける日帰り温泉」が野球漬けの日々から解放される瞬間だ。

 ○…23年指揮した前任の古舘哲志監督の下、12年前からは助監督としてチームに携わり、一昨年の8月から前任の勇退を機に監督を託された。「先代のものをつないでいくだけ。この地域で打って、投げて、走って、いい汗をかいて。将来立派な青年を育てたい」。自身が率いるチームでは初の全国出場を自信に、その先に広がる無限大の夢へとつなげていく。

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