各地域で青少年の健全育成に関わる県民の表彰が2月18日、横浜市内で行われ、小田原市からは県青少年育成功労者表彰に佐藤和久さん、育成活動推進者表彰に富樫栄広さんと平井良一さんが受賞した。
約18年間、市子ども会連絡協議会の役員を務め、同会の発展や青少年の育成活動を推進してきた佐藤和久さん(国府津在住・63歳)。「現会長と仲間、家族の支えがあったから長く続けられているだけ」と控えめに受賞の感想を話す。
市内小学校25校のうち、学区内に子ども会があるのは22校。現在、14人の役員が各学区とのパイプ役となり会を運営する。佐藤さんは主に、年間行事の企画、入会率増加のための広報担当。「子どもたちと遊びながら育成につなげていきたい」と子ども目線で様々なイベントを企画してきた。今後は「子どもたちのためにも若い世代の人たちを育てていきたい」と語った。
富樫栄広さん(早川在住・58歳)は2007年から市子ども会連絡協議会の役員を務めたことを皮切りに、現在は市青少年育成推進員や同協議会常任理事、早川青少年健全育成連絡協議会会長、市青少年健全育成連絡協議会会長などを務める。
市子連の子ども会育成者・指導者研修会や地域少年リーダー育成講座の企画や運営でも中心的存在として関わり、次世代を担う若者たちに目を配る。「子どもに色々を経験させてあげたい。現状維持ではなく発展させないと」。今回の受賞は「賞状のためにやっているわけではないが力になる」と話し、「ずっと子どもたちと関わっていたい。地域の活性化にもつながれば」と後継者の育成にも励んでいく。
平井良一さん(南町在住・63歳)は市青少年育成推進員を04年から10年間務めたほか、同協議会常任理事や青少年健全育成連絡協議会監事を歴任。夜間に小田原駅東口周辺を中心にゲームセンターやカラオケ店などに出向き、子どもたちに優しく、時には厳しい眼差しを送った。
平井さんは「最近は地域の結びつきが薄くなり、子どもと関わる機会も少なくなっている。地道に活動することに意味があるので励みになる」と受賞の感想を話す。現在は十字地区青少年健全育成会や警察署の補導員として活躍する日々。「我が子のように思えるからこそ簡単にやめられない」