旅立ちの春 —私学2校で卒業式—

教育

掲載号:2018年3月10日号

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恩師と並ぶ高木さん(中央)
恩師と並ぶ高木さん(中央)

相撲の力に導かれ

高木大貴さん(新名学園旭丘高卒/伊勢ヶ濱部屋)


 「筋トレができるぞ」。同級生に誘われ、何気なく入部した相撲部。入学当時の体重から30kg以上増え、身も心も大きく成長した3年間が、自身のその後を大きく変えた。

 昨年、在学中に伊勢ヶ濱部屋へ入門、初場所で初土俵にあがった「新富士」こと高木大貴さん(2017年度旭丘高卒)。「サッカーも他の運動も1カ月以上、続いたことがなかった。遊び半分と思っていたが、まさか大相撲に入るなんて」と母・晴美さんは振り返る。山城中(平塚)では遅刻は当たり前のわんぱく少年だった。だが、岸田光弘顧問のもとで仲間と共に稽古に励むなか、心境に変化が生まれた。「相撲の力に引っ張られたのだろう(水野浩理事長)」。やるからには真剣に、徹底的に打ち込んだ。

 大学での合同稽古や伊勢ヶ濱部屋との交流などハイレベルな稽古環境に身を置けたことも功を奏した。素人ながら、優れた瞬発力とスピード感を武器に軽量級で県を制すと、着実に力をつけ全国ベスト16入り。高校最後の夏、厳しい夏合宿を経て、十和田大会で結果を残せた自信が、今につながる。伊勢ヶ濱親方から「やってみないか」と声をかけられ、角界入りを決断したのも、この時だ。

 礼節を説き続け、桜富士(矢野雄一郎さん・16年度卒)に続き、愛弟子を再び角界へ送り出す岸田顧問は「最終的に自分で決めた道。これからです」と目を細めた。「立ちあい勝負。相手より速く攻めたい」と堂々と決意を語る姿に、目標すら見えなかった15歳の面影はどこにもない。校名の「新名学園」から一文字をとった四股名のもと「感謝の気持ちで、旭丘の名を背負ってこれから頑張りたい」。

 

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