小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年3月10日
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清閑亭で桃の節句の3月3日、大人たちが振り袖を着る「おとなの雛まつり〜振り袖体験〜」が行われ、52〜67歳まで午前午後合わせ8人が参加した。
企画したのは和のこころを伝える会(早瀬静佳会長)。着付けをした着物コーディネーターの佐藤宏子さんは「3月3日は女が化けて良い日。年を忘れて振り袖を着て遊びたくて」と企画意図を話す。参加者には3度目の成人式の人が4人おり、振り袖を着て、スマートフォン片手にはしゃぐ姿も見られた。
早瀬さんはこの日、人生で初めて振り袖を着た。母親を17歳で亡くし、成人式では支度をしてくれる人がおらず着られなかった。「ハタチに戻った気分。気持ちも華やかだし、若返ったわ」とにっこり。好天に恵まれた清閑亭の庭には、数十年ぶりの振り袖に「うれしい!楽しい!」という満面の笑みがあふれていた。