小田原版 掲載号:2018年5月5日号
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育て、気づきの”芽” 25年以上続く植物観察会

教育

最近は中高年の参加が多い(過去の様子=植物研究会提供)
最近は中高年の参加が多い(過去の様子=植物研究会提供)
 毎月第2土曜日は、植物観察の日。海岸や公園、路地…小田原市内を中心に各地に出向いては、さまざまな植物に触れ、情報を共有する。25年以上続く「小田原の植物研究会」のはじまりは、植物好きと教育に携わる人たちの情熱に由来する。

 会の発足は1992年。この年、学校週休2日制が全国的に広まり、市内の学校も第2土曜日が休業日となった。「子どもたちが時間を持て余してしまうなら、何か外で活動はできないか」。飯田和さんを中心に現役の理科教諭や植物愛好家の仲間が集まった。「身近な自然に触れる観察会をしたらどうだろう」

 メンバーに教員が在籍していたこともあり、教育委員会からの後押しを受けて学校で案内を配布。初回の観察会場は城址公園で、20人以上の子どもたちが参加した。松岡輝宏会長(73)は「盛況だった。子どももみんな積極的でね」と当時を振り返る。

 メンバー自ら指導員となり、種子植物やシダ植物などそれぞれ得意とする分野の解説を担当。長く続く活動の中で、温暖化の影響を受け亜熱帯の植物を街中で確認できるようになったり、フデリンドウ等かつて水田地帯で多く見られた植物が姿を消しつつあるなど、環境の変化を間近で感じてきた。「同じ道でも、季節や年によっても違う。だから毎回発見があるんです」。植物の不思議や奥深さ、自然に触れる醍醐味を子どもたちへ―。教育者としての情熱も活動の原動力だった。

子どもの参加減少

 だが、近年会員の高齢化が進み、ほとんどのメンバーが教育現場の第一線を退いた。学校とのつながりが薄れつつある中、子どもへの周知も難しくなってきているという。「部活動や習い事などで今の子どもは忙しいようだ」と松岡会長。現在は40〜50代の参加が増え嬉しい反面、「本来は子どもが対象。理解や吸収が早い時期こそ”気づく目”を育ててほしい」と呼びかけている。

 5月の観察会は12日 (土)に久野のいこいの森で開催。午前9時に小田原駅西口集合、午後3時頃解散予定。昼食等は各自で用意、保険・資料代として100円を当日集金。希望者は事務局【電話】0465・37・5318へ。

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