小田原版 掲載号:2018年6月30日号
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地元の偉人を伝える活動をしている久野北条幻庵顕彰会の会長を務める 高瀬 恵さん 久野在住 78歳

げんあんさんの伝承者

 ○…幼少時代の遊び場として「げんあんさん」と親しんできた池の名が、北条早雲の四男と知ったのは中学生の頃。久野に居を構える戦国武将だったと知ったのはさらに後のこと。「げんあんさんとは何者か」。歴史書を読み漁り、文芸や作庭に秀でた才能をもつ文化人の一面があることもわかった。「調べ出すときりがない」。だが、それこそ歴史を学ぶおもしろさ。「郷土の偉人を後世に伝えるのが使命」と、顕彰会の活動にも意欲的だ。

 ○…理系出身ながらも歴史に興味を持ったのは、技術者として全国を駆け回っていたサラリーマン時代だ。小田原出身と告げると、半ばあざ笑うかのように言われたある言葉。小田原攻めの際の北条氏政の対応に由来し、話し合いが長引いて結論がでない様を意味する「小田原評定」だ。故郷に対する負のイメージに悔しさを覚えながら、「史実を知らず反論できなかった」。そこで郷土史を学ぶ会にも入り、多くの書物から知識も深めた。そしてたどり着いた見解は、「民衆の声にじっくり耳を傾けた。民主主義の原点のようじゃないか」。

 ○…趣味はキャスティング。投げ釣りの要領で、ルアーをより遠くへ飛ばす競技だ。全国大会では年代別で上位に入る実力だったが、3年前に脳梗塞を患い中断。「復帰したいけれどなかなかね」と話す横顔に暗さはない。歴史を人生の教訓にはするが、「思い出には捉われないんだ」とあっさり。

 ○…「天下をとった人が、人生は朝露のごとく儚いと詠んだ。やっぱり世の中は金や名誉じゃない」と、豊臣秀吉の辞世の句についてしみじみと語る。「難しいことだけれど、正直に生きて、正直に死ぬ。これができたら、まずまず成功かな」。多くの歴史上の人物の生き方にふれるなか、行き着いた理想の人生だ。

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