熱中症 搬送患者が急増 「塩分摂取を意識して」

社会

掲載号:2018年7月28日号

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救急隊員から患者の様子を聞く清水智明医師=足柄上病院
救急隊員から患者の様子を聞く清水智明医師=足柄上病院

 国内各地で40度近くの厳しい暑さが続くなか、小田原市内でも7月に入って連日真夏日が続き、21日には35・3度の猛暑日を記録した。市消防本部によると、4月末から熱中症で搬送された人は98人。気象庁は8月上旬まで高温が続く見込みとしており、今後も予断を許さない状況が続く。

 市消防本部が管轄する小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町では、熱中症による搬送は統計を取り始めた4月30日から7月23日までで98件。7月だけで84件にのぼり、昨年の同月51件を23日時点で上回っている。

 熱中症で搬送されたのは男性59人、女性39人で成人・高齢者(18歳以上)が約8割を占める。救急課によると、屋内で冷房をつけずに熱中症になる人も多く、「日中屋外で活動していて、自宅に帰って不調になる人もいる。油断しないでほしい」と注意を呼び掛ける。

 市教育委員会は市内の公立小中学校に対し熱中症対策を通達。児童生徒が持参する飲料も、通常は水かお茶を指定しているが、夏季限定でスポーツ飲料を認めるなど各校に指導している。さらに高温注意報発令時には屋外の活動では水分補給や保冷剤の使用などで対策するよう呼びかけている。

持病にも影響

 足柄上病院救急救命課の清水智明医師によると、熱中症にはカウントされないが高血圧や糖尿病など持病がある人が暑さのため症状を悪化させるケースも目立つという。

 発汗すると塩分が失われ、水やお茶では体内中の塩分濃度をさらに薄める危険性もある。「塩分の摂取を意識してほしい」という。特に高齢者は【1】水が飲めない【2】立てない【3】意識混濁のいずれか一つでも症状があれば「迷わず救急車を呼んでほしい」と話している。

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