小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2018年8月4日
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港湾内への流出物をボートなどに引き揚げる漁業関係者＝29日朝、湯河原町福浦漁港
列島を東から西に横断する異例のルートで進んだ台風12号の影響で、上陸は免れたものの小田原市内で建物被害や倒木などが確認され、多くのイベントも中止に追い込まれた。市では全小学校を避難所として開設するなど対応にあたった。
７月28日午後２時13分に発令された大雨警報、暴風・波浪警報、雷・洪水・高潮注意報を受け、市防災対策課は市内の全小学校25校に避難所を開設。７時には市内全域で85人が避難した。
小田原漁港の新港西側エリアでは、来年５月の開業を目指して建設中の交流促進施設が高波で損壊。鉄骨造地上３階建てで、水産物や加工品など活魚販売フロアとして予定されている１階部分の強化ガラスや壁、天井などが大きな被害を受けた。付近には直径約１ｍの石が散乱しており、付近を管理する業者によると「台風の前にはなかった。高波で押し寄せた可能性がある」という。
市防災対策課は今回の被害を受け「避難が難しくなる前に早めの行動を意識してほしい」と緊急時の対応について話した。
７月28・29日に予定されていた「小田原ちょうちん夏まつり」や28日の松竹大歌舞伎など、イベントの中止も相次いだ。
損壊した新港の施設
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