小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2018年9月1日
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俳優やアナウンサーの滑舌練習として有名な、外郎売の口上。市川家歌舞伎の十八番「外郎売」に登場するこの早口言葉を創作舞台にした「外郎売の口上大会」が８月26日、小田原市民会館大ホールで開催された。
今年は外郎売の初演から３００年、小田原の外郎家が中国から日本に渡り６５０年と節目の数字が並び、同大会も15回目となった。舞台には約１００人が出演。和太鼓と書道の競演で幕が開け、外郎太鼓の演奏が会場を沸かせた。
隈取り化粧と姫の姿の五人衆による外郎売の口上＝写真のほか、中国国際放送局のアナウンサー王小燕さんや絵本作家の長野ヒデ子さん、ＦＭヨコハマのリポーター、藤田優一さんも登場。３時間に及ぶ盛りだくさんな内容で、約９００人の観客が拍手を送った。
外郎売の口上研究会の善波裕美子代表は「時を超え、海を越えて素晴らしい友好の橋が架かりました」と大会を振り返り、「目と耳で楽しめる舞台をこれからもつくっていきたい」と話した。また、「小田原ゆかりの外郎売の口上をお国自慢として、小田原の子どもたち誰もが言えるように広めていきたい」と、今後の活動に意欲を示した。
