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白衣脱ぎ、歌で心を癒す 全国でも稀 医療関係者の合唱団

文化

公開:2018年9月8日

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練習に励む団員ら
練習に励む団員ら

 結成から10年を迎えた小田原医師会合唱団(久保田光博団長)が9月24日(月・祝)、第10回記念定期演奏会を開催する。全国でも珍しい医療関係者による合唱団。白衣からタキシードやドレスに着替えると、「地域の人に心の健康を届けたい」との思いを歌声に乗せる。

 「みんなが集まる合唱団を作ったら仲良くなれるし、楽しいのでは」。同団の設立は2008年、小田原高等看護専門学校(現・おだわら看護専門学校)校長だった伊藤進医師が発案した。所属するのは医師のほか、歯科医師、看護師、薬剤師、保健師、看護学校職員、医師会事務局員などの医療関係者。山近記念総合病院の久保田光博院長が団長、板橋の山田クリニックの山田洋介院長が副団長を務め、その妻でソプラノ歌手でもある山田浩子さんが指導する。

 わずか2曲のみの発表だった第1回の定期演奏会から10年。団員は設立時の約4倍に増え、現在43人が所属。医療関係のイベントで合唱を披露したり、チャリティーコンサート、11年にはフランス・パリの教会で公演も行うなど活動の幅を広げた。

 演奏会では、プロの作曲家・大田桜子さんが、今回のために詩人の金子みすゞさんの作品にメロディーをつけた混声合唱組曲『みんなを好きに』を制作。テレビCMでも注目を浴びた詩『こだまでしょうか』にも曲がつけられ、全国に先駆けて披露。週末の夜に行われる練習では、詩の意味やピアノの音色の余韻を考え歌う練習を繰り返し、最終調整をしている。

地域の一員として心を届ける

 それぞれが仕事の合間を縫って活動を続けてきた。根底にあるのは、「歌声で心を健康にしたい」という思い。タクトを振る山田浩子さんは、「歌を聞くことは心が癒されるなどリラックス効果があり、脳の活性化にもつながる」という。

 演奏会には患者やその家族なども訪れる。「演奏会まで元気でいないと…と心待ちにしてくれる患者さんがいる。その思いにきちんと応えたい」と山田副団長は話す。「医療従事者は遠い存在と見られてしまう。私たちも地域の一員として寄り添い、聴きに来る人に心を届ける時間にしたい」

記念演奏会のポスター
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