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体験レポート【19】 城下潤した用水と旧街道

文化

公開:2018年9月29日

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いまでも旧街道脇を流れる小田原用水
いまでも旧街道脇を流れる小田原用水

 市内のイベントに記者が参加し、魅力を伝える体験レポート。来春開催の「日本まちあるきフォーラムin小田原」のプレ企画、まち歩き体験ツアー「小田原まちなか、まちあるき」の第3弾(最終回)に参加した。

 9月上旬、日曜日の午前9時、箱根板橋駅に集合。この日のガイドはハンチング帽がお洒落な森尻義雄さん。小田原ガイド協会副会長としてまちの魅力を伝え続けているベテランだ。

 まずは国道1号線を箱根方面へ。箱根登山鉄道のガードをくぐった先に見えてくるのが「小田原用水取入口」。早川の流れを引き入れた「日本最古の水道」ともいわれ、小田原城下の領民の飲料水として利用されていたとのこと。森尻さんは各ポイントで、お手製ファイルの写真や資料を見せながら説明してくれるのでわかりやすい。

 折り返して、旧東海道として板橋の街並みへ。さすがに建替えられた家が多いが、裏を流れる細い水路が往時を感じさせる。「板橋のお地蔵さん」として知られる宗福院地蔵堂を経て、見えてくるダイヤ柄の黒い壁が有名な内野邸。かつて醤油を醸造していた和洋折衷デザインが特徴的な歴史的建築物だ。さらに少し行くとある「下田とうふ店」は、かわいらしい外観ながら伝統的な小田原商家の特徴の出桁造りだ。店頭に貼り出されている「創作がんも揚」のお品書は20種類以上!残念ながら日曜日はお休み。小腹が減ったところで和菓子屋「盛月」でおまんじゅうを試食。実業家・松永耳庵の落款が入った皮の中にご主人自慢の自家製こしあんがたっぷり。

 一息ついてから再び歩き出すと、間もなく森尻さんが立ち止まる。目の前の看板には「青木石濱」とある。先祖がかつて北条早雲や徳川家康に仕えた石工で、関東の総元締めも務めたという由緒ある石材店だという。何気なくこんな歴史も隠れているのが板橋の魅力だ。

 その後、古稀庵(山縣有朋の別荘)を通り、今回のゴールの松永記念館に到着。今度は日曜日以外に訪れ、がんも揚げを片手にのんびり歩きたい。
 

下田とうふ店。前面に軒が出た出桁造り
下田とうふ店。前面に軒が出た出桁造り
「耳庵」の落款が焼き付けられた耳庵まんじゅう
「耳庵」の落款が焼き付けられた耳庵まんじゅう
お手製ファイルで説明する森尻さん
お手製ファイルで説明する森尻さん

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