片浦地区まちづくり委員会と片浦食とエネルギーの地産地消プロジェクト、片浦電力が主催するイベント、「太陽エネルギーで星空上映会」が9月29日、星槎小田原キャンパスの体育館で行われた。5回目の今年は、根府川の西山義之さんが収集・保管していた伝統的な農具や漁業で使っていた道具を展示。ペダルを踏んで動かす脱穀機や手動の扇風機に、訪れた子どもたちは夢中になった。
太陽光発電による上映会では、片浦地区の江之浦の昔を紹介するスライドショーが行われた。雨天のため発電量が足りず、途中で映像が消えてしまうというハプニングに見舞われたが、終始ほのぼのとした雰囲気で進行。映像に合わせ、根府川出身の佐久間孝子さんが江之浦の人たちから聞いた昔の子どもたちの遊びや集落ごとの旅行、宴席などのエピソードが語られた。佐久間さんは「(取材を通して聞いた)地域は一つの家族だったという言葉が印象的。過去を見返すことで気づくこと、未来につなげていけることがたくさんあることを知った」と振り返った。同委員会の廣井隆史さんは「未来の片浦も、昔に負けず明るい片浦にしていけたら」と、まちづくりへの思いを話した。