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ざる菊を愛して28年 きょう、菊まつり

経済

公開:2018年11月3日

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富士山をイメージしたざる菊
富士山をイメージしたざる菊

 小田原市久野のざる菊園(鈴木三郎さん宅)では、今年も1400株の花々が咲き誇る。きょう11月3日(土)には、午前10時から午後3時ごろまで「菊まつり」が開催される。

 ざる菊に魅せられること28年。鈴木三郎さんは「妻(二三子さん)の妹からもらった2株の鉢がきっかけ」と懐かしむ。

 1990年に自宅を新築して以来、前庭で始めたざる菊の栽培。今では約400坪の敷地内にざる菊の鉢を1千株並べ、観光協会のHPやチラシなどで紹介されるほどの名所に。毎年11月となれば約1万人の来場者の目を楽しませている。

 単に育てるだけでなく組み合わせるなどデザインにもこだわる。裏庭に歩を進めると、目の前に広がる富士山をイメージした花壇。4年前から始めた力作だ。会期中には咲き具合を見ながら鉢を入れ替える。「お客さんがいなくなったらその日の夜に入れ替えることもあるよ」と翌日に少しでも良いものを見てもらうために余念がない。

 12月になると咲き終えたすべての木々の手入れに入る。上から10cmほどの所で剪定しながら「来年また綺麗に咲くように」と思いを込める。年が明け、2月から3月になると株分け、4月以降はつぼみの様子を見ながら花全体が丸みを帯びるように葉を摘んでいく。そして、根元からホースで丁寧に水をやる。「夏は月の水道代がいつもの3倍になるよ。水道局から漏水していませんかと言われたこともある。『水をくれ』って花が訴えるから。だから少しは雨が降ってくれないと」と話すもこれがまた難しい。大雨や台風の際には花壇から下げ5、6株を一つの塊にして身を寄せ合うようにして風雨から守る。鉢の重さは水を含むと40kgほどになる。息子の手も借りているが84歳の身にとって重労働だ。毎年、最善の策を尽くすも「今年は二度の台風に少しやられちゃったかな」と言いつつ、何とか開園に間に合わせた。

 今年は10月28日を開園日にしたが、前日にも待ちわびた来場者が次々とやってきた。「毎年たくさんの人が来てくれる。『すごいですね』と言ってもらえるとやめるわけにいかない」と微笑む三郎さん。「ざる菊職人」はまだまだ休むことを知らない。

 アクセスは小田原駅東口2番バス乗り場から 「諏訪の原公園」行きバス約25分「ざる菊園前」で下車。問い合わせは鈴木三郎さん【電話】0465・34・4925へ。11月末まで開園。

鈴木三郎さん
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