日本管楽合奏コンテスト全国大会(主催/公益財団法人日本音楽教育文化振興会)が10月27日〜11月10日、文京シビックホール・大ホール(東京都)で開かれ、相洋高校吹奏楽部(井上哲顧問)が初出場した。
全国の小中高校を対象に開かれている大会で、今年で24回。相洋高校は、10日の高等学校A部門(16人以上35人まで)に出場した。
予選審査は、CDによる音源で行われる。相洋高の収録曲は、新体制でスタートした昨年9月から練習を始めた「管楽器と打楽器のための交響曲『黙示録による幻想』。
収録日は9月15日。事前の「東関東大会」への出場を逃し、同コンテストの全国出場が叶わなければ3年生にとってはこの日が「引退」となる。収録は授業後の午後1時に始まった。「むしろこの日がスタートという気持ちでした」(小石川夫羅(たから)部長)。4時間にのぼった収録で「全員が納得する演奏に仕上がった」というCDに思いを込めて郵送した。
審査結果を待つこと2週間。朗報は9月28日、大会HPをこまめにチェックしていた部員が発見した。井上顧問は「部室がざわついているなと思ったら歓喜に沸いていた」と振り返る。
「吹き切った」
3年生16人は井上顧問が相洋高に赴任したときに入学してきた生徒たち。教え子の念願の大舞台に「一つのポイントにしてきたので私もうれしい」と笑顔を見せた。
全国大会に向けて3年生が再び集結。短い期間でも全体練習を重ね、迎えた当日。上位校に与えられる最優秀賞こそ逃したが、部員41人が全員で掴んだ優秀賞だった。「『諦められない、諦めたくない』という思いで毎日練習した。目標にしていた全国大会で納得した演奏ができた」(小石川部長)。創立80年の相洋高校にまた新たな歴史が刻まれた。
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