全国や関東大会で優秀な成績を収めた旭丘高校相撲部の祝勝・祝賀会が11月27日、同校で開かれた。場内には市選出の県会議員や学校関係者、小田原相撲連盟役員ら200人以上が詰めかけ、相撲部の躍進を祝った。
祝賀会の主役は、今夏、高校総体で準優勝を飾ったチョイジルスレン君と、関東相撲選手権大会(ミニ国体)で個人・団体の2冠を達成したダライバートル君(共に3年)のモンゴル人留学生コンビ。2人は神奈川県代表として福井国体に出場し、県勢初の準優勝にも貢献した。水野浩学校長・理事長は2人を「3年間故郷へ帰らず、『流汗悟道』等の部訓を胸に今日まで切磋琢磨を続け、今回の快挙を果たした」と称えて紹介。「日本とモンゴルを結ぶ架け橋となり、明日の世界のリーダーとなってくれれば」と期待を込めた。その後、同連盟田川順也会長の発声で乾杯し、場内は終始和やかな空気に包まれた。
2人をスカウトし、指導にあたってきた岸田光弘監督はこれまでの応援・支援に謝辞を述べ、「積み重ねた努力が実を結んだ」と回顧。父と慕う恩師が見守る中、チョイジル君は「生まれた国はモンゴル、育った国は日本と思っている」と語り、ダライ君は「大学でも相撲を続けていきたい」と決意を新たにしていた。