地域密着で信頼を築く
お城通りにオープンして15年。小田原支店は野村證券で初めて、個別の相談ブースと電子決算を採用した第一号店でもある。常に時代のニーズを汲み取りながら、地域密着で信頼を築いてきた同社の取り組みを取材した。
「IT社会になりスピード感は大きく変わりましたが、お客様との関係性はまったく変わっていません」。入社21年の小沢加奈子さんは、顧客との信頼関係を築くことを大切にしている。求めていることは何なのか。投資なのか、相続なのか、事業継承なのか。目的をしっかり把握した上で、最適な提案をすることに注力しているという。オープン当初から小田原支店に勤務する小沢さんは、親から子へ、孫へ資産をつないでいくための「パートナー」として活躍。「大切なお金の話。10年先も、20年先もお付き合いいただけるよう、信頼関係を築いていきたい」。
老後の安定や相続対策にも
漠然とした考えを、将来に備えた計画に。上出真己さんもまた、「相談して良かった」という言葉に仕事のやりがいを感じているという。投資経験が少ない人、これから資産を形成していく若い世代、老後の生活を安定させたい人など多様なニーズに対応。低金利が続く中、貯蓄をする気持ちで資産運用をはじめる人も多く「積み立て型や株主優待がある銘柄、個人向け国債や米ドル債も人気ですね」と話す。また、新納大郎さんは「証券会社というと株式投資のイメージが強いですが、実は資産を支える選択肢は幅広い。そんなことまで相談できるの?と驚かれますが、相続や贈与に備えた運用プランなども多彩です」と自信をみせる。
地元の奉仕団体や地域活性化団体にも積極的に参加し、地域密着で資産運用を支える同社。かゆいところに手が届く「地域のサポーター」をめざし、一人ひとりの未来に寄り添い続ける。
今年の経済動向をチェック!
―今年の日本経済の動向は
まず、【1】米中問題【2】米金利【3】企業業績の3つの不安定要素があります。【1】は長期間に及ぶ「新冷戦」です。【2】は多少下がる可能性があります。【3】は7期連続で増収が見えてきており、米ともに好調ですが、【1】次第では鈍化します。グローバル社会の現代では、2大国の余波を各国が受けてしまうからです。
―株式市場はどうなりますか
金利が下がると株も下がる傾向にありますが、米金利の下落は以前から予想されていますので大きな影響はないでしょう。ポイントは【1】です。中国の経済政策に注目しています。
―投資で必要なこととは
株は経済を映す鏡です。投資のセオリーをきちんと身につければ、資産は基本的に増やすことが可能だと考えております。資本主義である以上、株式市場は拡大・発展する構造にあるからです。そこで、今年は投資初心者や30代、40代の資産形成層に向けて「投資のいろは」を学ぶ教室を開催したいと考えています。資産運用はもちろん、資産形成のお手伝いもできたらと思います。