小田原市議会2018年12月定例会の最終日だった18日、大川裕議員ほか5人から提出された議員定数を削減する旨の議員提出議案が本会議に上程され、賛成多数で可決した。これにより、市議会の定数は28議席から1減の27議席となり、4月に予定される統一地方選挙・市議会議員選挙から適用される。
18日、本会議場で大川裕議員が登壇して議案を読み上げた後、日本共産党の田中利恵子議員が「定数を減らして市民の声を活かせるのか」「民意切り捨てにつながる定数減ではなく、民意反映につながる定数を」などと反対討論。
これを受けて井原義雄議員が賛成の立場から「削減ありきではないが、ここは自らが定数を削減して汗を流しながら議員個人の能力と質の向上を図るべき。近隣市町村の状況を見ても1名削減はやむなし」と発言し議論は終結。賛成多数の起立をもって可決された。
賛否同数は議長裁決
定数1減を決めた市議会だが、議長の権限拡大といった側面もある。27人の議員から議長を選出し、議案の採決は26人で可決することになるが、賛成と反対が同数の場合、議長が裁決することになりこれまでより権限が拡大する。
また、人口は約19万1千人である小田原市に対し、25万7千人の平塚市では現状の定数28から26にまで削減する動きもみられる。こうした状況を鑑み、削減について合意後もその数をどうすべきかが争点となったが、「まずは慎重に」との声もあり1減に落ち着いた。
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