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市長インタビュー【3】 新しい時代へつなぐ

政治

公開:2019年1月12日

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加藤憲一市長
加藤憲一市長

──人口減少が続くなか、定住促進の取り組みも行っていますね

 「社人研(国立社会保障・人口問題研究所)の推計によると、2045年に小田原の人口は15万人を切ると言われています。今のところ推計通りに人口下降のカーブは描かれています。自然減は防げていませんが、社会増については多少増える兆しがあります。全般的に小田原が住みやすい、働く場所と近く、子育てしやすい街であるというPRを各所で行っています。働く場所を首都圏に維持しながらこちらに住みたい、そういう若手の方が移り住んでくることも多いですね。また、農的な暮らしをしながらほかの仕事をする『半農半X(エックス)』のライフスタイルを求めてくる人もいます」

──顕彰五百年事業についてはいかがですか

 「小田原開府五百年、早雲公没後五百年と2カ年にわたりメモリアルイヤーが続きます。昨年は早雲の生誕地岡山県井原市とのコラボにより製作したジーンズ『早雲デニム』が注目を集めました。今年9月には小田原で初の『プロジェクションマッピング世界大会』が本丸広場を舞台に開催されます(20日〜23日)。こちらも国内外から相当多くの方が来場されると思います。私も楽しみです。ただし五百年顕彰事業は、単にイベントがにぎやかになればいいという話ではありません。北条五代そのものの遺訓を改めて噛みしめる必要があると思います。『民の安寧』を願って領国経営をした北条五代は、今なお生きた教えとしてまちづくりに生かすことができると考えています。そういう意味でも顕彰しなければならないと考えています」

インバウンド対応、「さらに充実」

──箱根八里が日本遺産に認定されました。

 「まだ構想を話し合っている段階ですが、箱根八里という切り口でこれからの観光に役に立つものはたくさんあると思います。名勝旧跡を訪ねるだけの観光の時代はもう終わっています。地域の民俗や生活習慣など、ローカルのものにふれる喜びが、昔の街道の旅にはきっとあったと思います。それをもっと掘り起こしていきたいと思います」

──インバウンドについては

 「外国人観光客は本当に増えています。小田原駅は外国の方が本当に増え、お城に上がってくる方も多いです。羽田空港から一番近い天守閣を持つお城のあるまち、駅からすぐにお城にいけるまちということで、海外の方は間違いなく増えると思います。観光アプリ『小田原さんぽ』や、まちなかの表示などをさらに充実させる必要があると思います。今年4月には城址公園の歴史見聞館がリニューアルオープンします。『忍者』というインバウンド向けのキラーコンテンツを前面に出した整備を進めていますので大きな話題になるのではないでしょうか。また、市民ホールの横につくる(仮称)にぎわい廊にも観光案内機能と『着付け』など日本文化の体験ができる空間を確保していきます」

──外国人観光客の増加などを踏まえ、これからの展望をお聞かせください

 「平成も最後ということで、新しい時代に向け、いろいろな地域課題が鮮明になってきています。共通しているのは人手不足、人材不足です。これに対応すべく『おだわら市民学校』を立ち上げ、課題解決のための人材づくりに着手しました。市としては大きなチャレンジだと思います。

 観光振興に資するような人材の育成も考えています。現時点では、おだわらガイド協会が自前で人材育成をされていますが、そういうものにもバックアップし、小田原の歴史や文化に興味がありガイドにも関心がある方の掘り起しも行っていきたい。また、まちなかの商店や飲食店等でできるおもてなしについても、観光協会やガイド協会と連携して取り組んでいきたいと思います」  (了)

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