小田原駅東口の駅前東通り商店街で2月17日、初企画となる「日本文化体験ツアー」が実施された。同商店街にある飲食店、彩酒亭「洞」でカンパチを解体し、丼に仕上げて味わうというもので、6人が参加した。洞の店主の二見洋一さんが包丁を握り、小田原どんや地方で出会った丼の話を織り交ぜながら手際よく魚をさばいた。
食文化にふれた後はライブラウンジ「スパッツ」で、小田原出身の噺家・柳家三三さんによる駅前寄席を開催。年末年始に行われた大感謝祭の当選者と一般客の合計60人が訪れ、古典落語に終始笑い声が絶えなかった。
三三さんはどこへ行ってもチケットが完売になるほどの人気を誇るが、地元でも定期的に公演を行っている。二見さんが実兄ということもあり、同商店街でも昨年に続き3回目。参加した60代の夫婦は「食べておいしく、耳で楽しめる企画。落語を間近で聞けるのも、駅前寄席ならではの醍醐味」と話した。商店街の栗田康宏会長は「地元のオーナーが頑張っている商店街。ぜひみなさんで応援していただけたら」とあいさつした。