2018年度全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会に、市内の2つのスイミングクラブから3選手が出場する。世代別の頂点を決める大会は3月27日(水)〜30日(土)、東京辰巳国際水泳場で行われる。
小田原スイミングクラブの加藤紗季さん(中井町立中村小5年)は100m背泳ぎと200m個人メドレー(共に11〜12歳女子)に挑む。
昨夏はJOC出場を逃し、再起をかけた半年間は試行錯誤の日々だった。「最後の10mで強さを発揮すること」をテーマに筋力トレーニングも取り入れ、更なる進化を追及した。
出場権をかけた大会に年明けから7週連続で出場するも、標準タイムを切ることができず。最後の大会で100mが1分10秒67、個人メドレーは2分27秒81のタイムを出し、出場を決めた。「ほっとしています」と胸をなで下ろしつつも、「両方とも自己ベストを出す」と闘志を燃やしている。
自立心で成長
神奈中スイミングクラブ小田原からは、昨年に続き石塚夕貴さん(酒匂小5年)が11〜12歳女子50m背泳ぎ・バタフライ、100mバタフライ、太田遼佑君(芦子小4年)が10歳以下男子50m自由形・背泳ぎ・バタフライにエントリー。標準記録を突破後、記録会でさらに自己ベストを更新するなど順調な仕上がりをみせる。
石塚さんは昨春JOC50m背泳ぎで銀メダルを獲得し、全国からマークされる立場に。クラスがあがる今年は現在同種目で7番目のタイムを持ち、表彰台も狙える位置につける。「少しプレッシャーもある」と話すが「上の年齢の子たちに食らいつける泳ぎをみせたい」と意気込み、3種目全てで決勝進出を目指す。
得意の自由形で全国8番手の位置にいる太田君は、泳ぎの映像分析などを通して「ストロークの質と回数を意識して」練習を積んできた。家でも腹筋や雲梯運動を精力的にこなし「誰にも負けない泳ぎで1位になる」と語る目は力強い。
水泳漬けの2人を見守る母・石塚春美さんと太田雅子さんは、前回大会後から食事の質や量、日常生活が変化してきたと声を揃える。「何が必要か自分で考えられるようになってきた」と周囲も驚く成長ぶりを全国の大舞台でも発揮できるか、注目だ。