２０１９年度小田原箱根商工会議所青年部会長に就任した 加藤 千潮さん 小田原市早川在住 47歳
小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2019年5月18日
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熱を秘めた静かなるリーダー
○…人前で話すのは得意ではない。会社勤めの身で多忙な職責を果たせるか不安もある。それでも小田原箱根商工会議所青年部（ＹＥＧ）の会長を引き受けた。約１３０人の大所帯は年齢、職業もさまざまでＹＥＧへの関わり方も個人差がある。「自分が会長をすることで『みんなにもできるよ』と伝えたい」。決意を胸に秘めつつ口ぶりはいたって穏やか。
○…中学校の放送部、高校での演劇部を経て、大阪芸術大学で舞台照明を学び「劇団四季」に技術スタッフとして入団。キャッツ、オペラ座の怪人…誰もが知る有名作品にも参加した。地方公演が始まると帰宅は３カ月に１日ほどの強行軍だが、「全国を回れて楽しかった」と懐かしむ。そんな充実した日々も結婚が転機に。小田原市早川の生家は代々続く郵便局で、30歳で父から局長を受け継いだ。いつも地域の人たちが訪れる環境で育ち「地元の役に立ちたい」という思いも自然と身に付いていた。
○…ＹＥＧメンバーに知られる別の顔がある。会員名簿の「趣味」に真っ先にあげるのは人気アイドルグループ「ももいろクローバーＺ」。年間20〜30回は、帽子からＴシャツ、スニーカーまで公式グッズで全身を固めてイベントに参加。「踊りも一生懸命、歌は口パクもない」。魅力を語る言葉も自然と熱を帯びる。
○…年度スローガンは「自己の成長のために力を合わせ行動し 地域や自企業の未来のために信頼される人材となる〜繋ぐ〜」。ＹＥＧ活動を「自分のため」とモチベーションを高め、”あと一歩”を踏み出してもらいたいという思いだ。「次世代に繋げるために、ＹＥＧにも変化が必要」とみずから一歩を踏み出した。「会長に慣れたころに終わっちゃうかな」とまたほほ笑んだ。
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