小田原市を中心に活動する40歳以上のシニアサッカーチーム・西湘WingsFC(以下西湘/森多司監督)が「JFA全日本O―40サッカー大会関東予選会」で優勝し、全国への切符を手にした。
1都7県の代表が2リーグに分かれ戦う関東予選会。12年ぶりに県王者に輝いた勢いのまま関東に乗り込んだ西湘は、強豪の東京、千葉と同じ組に入った。栃木との初戦に完勝し、続く千葉との一戦。先制するもすぐに追いつかれ、押し込まれる展開が続いた。だがここで高橋俊介選手がファインセーブを連発。「耐え抜いて流れを掴めた」(門松武寛選手)と、後半は守備を基軸にする持ち味を発揮。遠藤博一選手のロングシュートが決まり、2対1と勝利した。
この時点で全国行きに王手をかけたが「目の前の1戦に集中しよう」と試合前に全員で確認。東京を3対0と抑え込んで優勝決定戦へ。別組1位の群馬との頂上対決も、スタメンと控えが一体となる試合運びで3対0、関東の頂点に立った。
実戦形式で培う走力
県大会から無敗が続く快進撃を支えるのが「走る」サッカーだ。一般的に年齢が上がるにつれ、パスで繋ぎ時間をかけ前線にあがる戦術が多くなるが、西湘はカウンターから最少パスで攻めたてる。週2回の練習には20〜30代の若い仲間も交え、ひたすら実戦練習をこなす事で、年齢に負けないタフな戦術を身につけているという。
元プロや全国経験者などエリートはおらず「いわば雑草軍団。でも皆サッカーが本当に好き。このメンバーで勝ちたい」と奥津光弘選手。森監督も「小さい頃に描いた夢に挑める機会、優勝を狙う」と意気込む。
全日本大会は10月に北海道で行われる。
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