小田原箱根商工会議所が5月16日、小田原お堀端コンベンションホールで2019年度会員大会を開催した。
鈴木悌介会頭は所信で、地域経済活性化の有効な方策を「地域に回るお金を増やし、その回るスピードを上げること」として、地域経済の循環を推進する施策に全力で取り組むと表明。
続いて新年度の活動計画を発表。人手不足の中で女性、障害者、シニア・シルバー層の活躍を促進し、外国人労働力の活用を研究する「雇用開発」、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックを活かして経済交流・市民交流を図る「スポーツによる経済活性化」など14の重点施策を説明した。
さらに鈴木会頭は、「商工会議所という団体の強みを考えた結論は『つながって顔の見える関係を』ということ」として、「各企業や団体、行政とも連携しながら地域の役に立っていくことが、商工会議所の一番やるべきこと」と、新年度への意欲を示した。
後半では、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授が「私の研究歴―研究をささえてくれたもの―」をテーマに講演。電子顕微鏡の写真も用いながら世界的に注目される研究成果の発見に至るまでのエピソードなどを披露し、多くの来場者が熱心に耳を傾けた。