小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2019年5月25日
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湯河原の桜郷史跡保存会(鈴木幸雄会長)による「例大祭」が5月21日、湯河原観光会館で行われ、約40人が参列した。通常、石橋山の合戦に敗れた源頼朝が地元の武将・土肥実平とともに潜んだと伝わる「しとどの窟」近くで開かれていたが、大雨の影響で急遽、同館での実施となった。
51年前、鍛冶屋地区にあった石仏群を保存会メンバーらがしとどの窟に移したのを機に始まった例大祭。鈴木会長は参列者に半世紀以上続けてこられたことへの感謝の言葉を述べ、「歴史ある文化財を守っていくことは保存会のメンバーだけでは難しい。オール湯河原で若い人に関心を持ってもらえるよう考えていきたい」と語った。
法要は嶺南仏教会(三輪一統会長)が執り行い、その後、御詠歌と焼亡の舞が披露された。頼朝と実平が過ごした約800年前の歴史に思いを馳せながら、湯河原焼亡の舞保存会のメンバーが琵琶の弾き語りに合わせて、舞を披露した。