全農杯全日本卓球選手権大会の神奈川県予選が5月4日に川崎市内で行われ、酒匂卓球キッズに所属する3人が今夏に神戸市で開催される全国大会への切符を手にした。
小学生以下を対象にした卓球の日本一を競う大会。国内トップ選手への登竜門として位置づけられ、歴代優勝者には福原愛さんや張本智和選手らも名を連ねる。
全国大会への出場権が与えられるのは、学年・男女別に分かれた各部門の上位4人。中村魁允(かいん)君(山王小4年)・来哉(らいや)君(同2年)がそれぞれカブ(3・4年生)・バンビ(1・2年生)の部で兄弟そろって優勝を飾ったほか、藤原優奈さん(富士見小2年)もバンビの部4位で最後の枠に滑り込んだ。
3人が通う卓球教室は、菅澤敬行監督が自身の娘たちに教えようと12年前に自宅の一室に卓球台を設置したことが始まり。「教室を開くつもりはまったくなかった」と言うが、次第に近所の子どもたちが集まるようになり、現在は小学生から高校生まで20人が所属している。
大会前、長所を伸ばすことをテーマに週6日の練習に励みつかんだ全国行き。「短所が長所に変わる時間は十分にある」とし、7月26日の開幕までは苦手の克服に取り組むという。