参加者が色を重ね合い、1台のパッカー車をペイント―。9月20日に開幕するラグビーワールドカップに向け、小田原市で事前キャンプを行う豪州代表チーム「ワラビーズ」を応援するイベントが、6月2日にダイナシティで行われた。
小田原市ラグビー・オリパラ活性化委員会が、アートで障害者の就労を支援するNPO法人アール・ド・ヴィーヴル(小田原市久野)にパッカー車のアートディレクターを依頼。(株)小田原衛生工業が新車を用意し、西湘高校ラグビー部の生徒たちがサポートを務めた。
ペイントに参加したのは、2歳から55歳の60人。黄色と白で、ハートやマルを描いた後、緑とピンクでコアラやカンガルー、ラグビーボールなどを思い思いに描いた。
尾崎龍君(富士見小3年)は「楽しかった。街を走るのが楽しみ」と声を弾ませ、母親の美穂さんは「さまざまな形が重なり合い、とても美しいものができました」と完成を喜んだ。同法人の萩原美由紀理事長は「障害のある人、ない人、多様な人たちが集まり、ラグビーのチームワークのようにみんなでつくり上げました」と話した。
W杯盛り上げ誓い交流イベント
同日夜、小田原お堀端コンベンションホールでは、交流キックオフレセプションが開かれ、関係者など約100人が来場。
日本代表としてキャップ数(国際試合の出場回数)が歴代最多98の大野均選手=写真下=やセブンズ日本代表の豊島翔平選手、元日本代表の林敏之さん、伊藤剛臣さん、東海大と慶応大のラグビー部員がゲストとして訪れた。市ラグビー協会の高橋敦朗会長は、「ワラビーズは本当に強いチーム。官民一体となってW杯を盛り上げていきましょう」と期待を込めた。