星槎(せいさ)大学が2018年度、19年度に県との協働で取り組む「100歳プロジェクト」。キャンパスがある箱根町を中心に展開した1年目を終え、2年目は小田原市を含む県西地域へと活動範囲を広げる。
100歳プロジェクトは、県の「大学発・政策提案制度」として2018年に採択された事業で、名称は「箱根町及び神奈川県県西地域における多世代共創による人生100歳時代のインクルーシブなコミュニティモデルづくり」。いわゆる「人生100歳時代」を迎える中で、健康的に生きがいを持って地域で暮らすための「人生の設計図」の実現をサポートする取り組みだ。
具体的には、地域から招いた講師や大学プロデュースの講座を通して若者から高齢者までが学び合う「100歳ライフデザインカレッジ」と、地域住民や団体、行政ほかが参加し同カレッジの活動検証や関連した研究発表等を行う「住民学会」の2つが活動の柱になる。
6月18日には、鈴廣かまぼこグループ副社長で小田原箱根商工会議所会頭の鈴木悌介さんを講師に招き、今年度の第1回特別講演を市内で開催。自然エネルギーや食、地域経済をテーマに事例紹介や今後の展望を語る言葉に、約130人の参加者が耳を傾けた。講演後には総会を開き、1年目に活動した「はこね住民学会」に小田原地域の会員らを加えた「小田原箱根住民学会」を設立した。
同学・細田満和子副学長は、「箱根での1年目の活動は500人以上の参加があり、多世代が関わり合う場づくりができたのでは」と振り返り、2年目に向け「人生100歳時代のヒントになる取り組みを進めていきたい」と抱負を述べた。
今後、おだわら市民交流センターUMECOほかを会場に伝統文化、自分史、インクルーシブスポーツ、社会課題探究などのプログラムを開催。参加無料で10回以上の参加者には大学から「100歳マイスター」の称号が贈られる。講座内容は市広報や大学ホームページ等で発信していく。
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