小田原バドミントン協会会長の山本洋彦さん(小田原市栢山在住・77)が6月に開かれた「全国社会人クラブバドミントン選手権大会」に出場し、75歳以上男子シングルス・ダブルスとも準優勝に輝いた。
70歳以上の部では連覇するなど同大会常連の山本さん。ダブルスでは順当に勝ち上がり愛知ペアと決勝でぶつかった。左利きの山本さんに対し、ペアを組む堀越進さんは右利き。相手ペアは、フォアを封じ、合間を狙うしつこい球回しをみせ「根比べで逃げ切られた」とストレート負けを喫した。
続くシングルス決勝ではペアの堀越さんと対戦。長短を使ったサービスで揺さぶられ11対21、12対21と力尽きた。互いに手の内を知る相手だけに「徹底的に研究された」と思わず苦笑いだ。
クリスマスにラケットを貰った事がきっかけで中学から競技を始め、現在は子どもたちを指導しながら、現役を貫く。動体視力や足腰の衰えを感じながらも、つま先立ちなど日常のトレーニングを欠かさない。「まずは尊敬する先輩を越える83歳まで。そこから先は一つ一つ重ねていきたい」。また一つ増えたメダルと賞状を手に「やっぱり金を狙いたい」と笑った。