小田原市浜町在住のプロゴルファー・高木優奈さん(21・グランフィールズCC所属)が、国内下部ステップアップツアーで初優勝を果たした。通算9アンダーの鮮やかな逆転劇での栄冠だ。
高木さんが今年の主戦場にしているステップアップツアーは、LPGAツアーの出場権を持たない選手や新人を対象に行われるトーナメントで20試合が予定されている。
相洋中学校在学中の15歳で県アマを制するなど、”黄金世代”のひとりとして将来を嘱望される高木さんだが、プロでは3位が最高順位だった。
舞台は、北海道の早来カントリー倶楽部(パー72)で開催されたANA PRINCESS CUP(7月24日〜26日)。直前3試合は予選落ちと調子を落としていた高木さんは7月中旬、ジュニア時代から指導を受けるクラウンゴルフクラブ(小田原市久野)の三觜喜一コーチにスイングのチェックを受けた。「知らないうちにアドレスで右肩がかぶっていた」と、復調のきっかけをつかみ大会に挑んだ。
優勝の裏にはある工夫もあった。ツアー前半終了時点で、1日目の平均ストロークは59位で、出遅れが試合結果に響いていた。そこで「スコアが悪い1日目を試合前に消化してしまおう」と、練習ラウンドを「仮想1日目」としてスコアを付けながら回ったという。
実際の大会初日は5バーディ、ボギーなしの会心のラウンドでプロ入り初の単独首位に。2日目も首位と2打差の4位タイと好位置をキープした。
そして最終日は前半4バーディで首位に躍り出る。優勝が見え出した16番ホール、パーパットで「突然手が動かなくなった」とこの日初ボギーとし、17番もボギー。18番では気分転換にボールを交換した。そしていよいよたどり着いたグリーンでのウイニングパットは残り約80cm。「しっかり打て」と自分にいい聞かせ打ったボールはカップに吸い込まれた。
高木さんは「自分一人だけの優勝ではない。応援してくれる人に感謝したい。もっと活躍して小田原にプロゴルファーがいると知ってもらいたい」と声を弾ませた。
※8月3日に配布されたタウンニュース小田原・箱根・湯河原・真鶴版の当記事、本文中にある「グリーンフィールズCC所属」は、正しくは「グランフィールズCC所属」です。お詫びして訂正します。
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