城南中学校と泉中学校の特設相撲部が揃って関東大会団体戦(3人制)へ出場。両校とも部員は2人ずつしかおらず、先敗というハンデを負い、一つも星を落とせない厳しい戦いのなか、決勝T(トーナメント)に進出する健闘をみせた。
今年新たに特設された泉中相撲部。松崎圭吾さんと高原契斗さんの1年生コンビは「体が大きな2、3年生と戦う。気楽に思い切りやろう」と声を掛け合い、立ち合いから積極的に前へ出る相撲でベスト16入りを果たした。
地元の祭をきっかけに相撲を始めた高原さんは「泉中の代表として出場し、責任を感じた」と振り返る。小学生時も県で上位に入賞してきた松崎さんは、現在野球との2足のわらじを履いて活動中で「相撲をもっと稽古して来年はさらに上へいきたい」と意欲をみせた。
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昨年関東で銅メダルを獲得したメンバーである依田蒼基さん(3年)に、米田海輝さん(1年)が加わった城南中は、県で準優勝し、関東へ駒を進めた。「負けたら終わり」のプレッシャーの中、関東大会の予選を依田さんは全勝。だが「脇が甘く、まわしを取られるふがいなさが出てしまった」米田さんが決勝Tで敗れ、ベスト16で終わった。依田さんは「声を掛け、もっと対策を教える事もできた」と悔やむも「1年生と2人、ここまで来られた」。隣で米田さんは「これからは部員も増やして城南中を盛り上げたい」と前を向いた。
気を吐いた3年生依田さん関東8強
県2位になった依田さんは個人戦で唯一全国大会へも出場した。直前の関東はベスト8になるも、全国では優勝した選手と当たり「体つきから違った。全国のレベルを感じた」と悔しい敗戦。「自分の甘さが出た。手を抜かない稽古を続け、高校でも頑張りたい」と次の舞台での活躍を誓った。