千代小学校(村田久美子校長)の3年生73人が9月4日、地元農家の梨畑で農業体験を行なった。
3年生は毎年社会科の授業で「小田原市」と「ものづくり」について学んでいるが、今年は「より地域に特化したテーマにしたい」(徳田真教諭)と学校側が地元に打診。学校周辺では100年以上前から梨の栽培が盛んな事に着目し、子どもたちにさまざまな実習体験の機会を提供する上府中まちづくり委員会(沖山明会長)と連携し、梨ができるまでの座学と農園見学・食べ比べ体験を実施することとなった。
児童たちは前日に、品種や栽培の年間スケジュール、使う道具などをスライドで学習してから、委員会メンバーである小林正俊さんの農園へ。「どうして袋をかけるの」など時折質問をしながら、興味深そうに園内を見学した。試食タイムでは長十郎や新高など5種類の梨を食べ比べ「豊水が甘い」「長十郎はざらっとしているね」など言い合いながら口いっぱいにほおばった。
山崎真聖君は「100歳の木があることにビックリした」と目を丸くした様子。小林さんは「熱心にメモをとったり意欲的に取り組んでくれて何より」と話した。