群青色の海、溶けるようなオレンジ色の水平線、そして藍色の空――。御幸の浜(小田原市)からの幻想的な朝焼けをプリントしたTシャツが人気を集めている。
企画したのはファッション専門店「ファースト&スタジアム」(小田原市栄町)の佐野陽平さん(34)。昨春に「小田原の風景写真のTシャツを作りたい」と思い立ち、松浦泰也さん(42)に話を持ちかけた。松浦さんはスポーツ店を経営するかたわら、サーフィン雑誌に写真が掲載されるほどのカメラの腕の持ち主。Tシャツの1枚は3年前の冬、太陽が水平線から上がる直前をフィルムカメラで撮影したものだ。犬の散歩がてらほぼ毎日、御幸の浜を撮り続けていても「年間で1日か2日あるかどうか」という希少な風景だという。
8月下旬から店頭に並べ、これまで90枚ほど売れている。「見た目がカッコイイと購入いただく方が多いですね」と笑顔の佐野さん。松浦さんは「(Tシャツで)小田原の良いところを広めてもらい、海にも関心を持ってもらえれば」と思いを述べる。1枚5500円税別、サイズはS・M・L・XL(メンズ)。