小田急線の下北沢駅前で10月5日と6日、小田原の魅力にふれるイベント「下北沢×神奈川地酒×小田原」祭りが行われた。東口と中央口に面した駅前広場予定地には神奈川県内13蔵の日本酒と小田原蒲鉾の板わさ、浜焼き、小田原おでんが並び、大勢の地元客や駅利用客で賑わった。6日にはスポーツ流鏑馬(やぶさめ)が行われ、300人の観客が固唾をのんで見つめた。
この企画は、下北沢商店連合会と小田急電鉄が主催。小田原市観光協会副会長の外郎藤右衛門さんと下北沢商店連合会会長の柏雅康さんが小・中・高校の同級生で50年来の友人であることがきっかけとなり、2年ほど前から「下北沢で馬を走らせられたら」と話を進めてきた。柏さんは「実現できてうれしい。小田原とは電車1本で結ばれていることや、東京五輪の馬術競技が世田谷区で開催されることなど、さまざまなご縁を感じています」と開催をよろこんだ。外郎さんは風魔忍者に扮し、馬上から矢を放った。
セレモニーには柏さんと世田谷区の保坂展人区長、小田原市議会の奥山孝二郎議長、小田原ふるさと大使で俳優の合田雅吏さんが列席。奥山議長は「海あり山ありお城あり、馬もいる小田原。今日はぜひ、小田原の味覚も楽しんでいってください」と呼びかけ、スポーツ流鏑馬を練習しているという合田さんは「フレンドリーでおとなしい和種馬の素晴らしさに、ぜひ触れていただけたら」と話した。区内から家族で訪れた30代の男性は「迫力に驚いた。小田原城の馬上弓くらべ大会も観に行ってみたい」と話した。