伊勢神宮内宮で11月4日まで開催中の「第58回 伊勢神宮奉納書道展」で、小田原市小台在住の安藤穂弦(すいげん)(本名・まゆみ)さん(50)が、最高賞である文部科学大臣賞に輝いた。
国内外の書道愛好家たちの作品が一堂に会する同展。安藤さんが参加したのは、「競書の部」のうち大学生や一般を対象とした部門(半紙)で、応募総数は1108点に上った。
出品したのは、中国にかつて存在した国「北魏」(386―534年)の石盤に刻まれた「造像記」(仏像制作時などに製造の由来などを記したもの)にある言葉を臨書した作品=写真下。審査の結果、石盤の文字の特徴を捉えた巧みな筆致が高く評価された。
「受賞の連絡を受けたとき、何かの間違いではないかと思うほど驚いた」と安藤さん。「『継続は力なり』というように、一つのことを長く続けていると良いことがあるんだな」と喜びを語った。
母の勧めで出合った書道
小田原市に生まれ育ち、書道との出合いは小学1年のときだった。「自分の名前をきれいに書けるように」との母の勧めで地域の書道教室に通い始めると「書き手の心情が投影され、二度と同じものは書けない」という書の魅力にのめり込んだ。
現在では、夫と2人で内装業を営む傍ら「昴書道会」に所属し、多忙な中でも半紙と向き合う。また今年は、書道を習うきっかけをくれた両親の金婚式を記念し、感謝の言葉をしたためた書作品を贈呈。2人の嬉しそうな笑顔は一生の宝物だという。
「思い通りにいかないこともあるが、ともに練習に励む仲間がいるおかげで続けてこられた。これからも腕を磨いていきたい」と話している。
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