大きな被害をもたらした台風19号。酒匂川や海岸には、発生から2カ月近くたった今も大量の流木やプラスチックごみが残っている。
11月30日に酒匂川河口近くの海岸でゴミ拾いをしていたのは最勝寺朋子さん(30)と田村タナンさん(26)、天野忠明さん(78)。市民講座「おだわら市民学校」で環境について学んでいる最勝寺さんは、台風通過後に自宅近くの川沿いの土手でゴミ拾いを始めたという。田村さんは最勝寺さんの呼びかけに応じて、参加。天野さんは「酒匂海岸保護の会」としてハマボウなど海岸の植物を保護する活動を行っており合流した。
海岸の枯れ草や打ち上げられた流木の隙間には、ペットボトルや発泡スチロールの破片が散乱。放置しておくとさらに細かくなり、海に流れて海洋プラスチックごみになってしまうという。3人は手作業で3〜7cmほどの細かなごみを拾っていったが、回収できたのは全体から見ればわずかな部分だ。
最勝寺さんは「ふるさとが汚れたままになっているのは悲しい」といい、今後清掃を毎月1回程度続けていく考え。次回は12月14日(土)午前8時半〜10時半に白鷗中学校横の河原を予定している。集合場所は白鷗中正門前。