かつて酒匂小学校で教員を務めた児童文学作家・増田昭一さん(91・小田原市城山在住)の満州での戦争体験や戦後の活動などを綴った、『大地の伝言 満州・戦争孤児との約束 増田昭一の生涯』が、このほど発行された(発行/夢工房、1600円+税)。
著者は、高知大学名誉教授の大野正夫さん(79)。小学2年生の担任が「声も文字も大きくて明るい」増田先生で、自身が見てきた戦争孤児や収容所で亡くなった子どもたちの話を、ときおり教え子に語っていたという。
昨春、60数年振りの同窓会に合わせて、教師や同級生の文章を集めた記念誌を発行。大野さんはそこに掲載した恩師の戦中戦後の証言を、本にして後世に残したいと改めて半年かけて聞き取りを行った。満州での医学生としての生活、磨刀石の戦いで特別攻撃部隊に編入して九死に一生を得たこと、収容所での生活など戦争の悲惨さや、戦後児童文学を通して平和を訴え続けてきた活動などが丁寧に記されている。
大野さんは「戦争を体験した人にも若い人にも読んでいただきたい」と話している。
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