札幌を舞台とした映像作品コンテスト「SCREEN SAPPORO」の特別賞に、湯河原町在住の湊祐太朗さん(相洋高2年)=人物風土記で紹介=の作品=写真=が選ばれた。湊さんは同コンテストで2年連続で3位にあたる特別賞獲得となった。
札幌フィルムコミッションが、札幌での撮影誘致につなげようと主催しているコンテスト。実写・アニメ・CGなどで「わたしの描くさっぽろ」をテーマに8分以内に収めた映像作品を審査している。
湊さんの作品は、赤ちゃんの食べたいものや体験したいことが妄想として映し出され、すべてが揃う街として「そっか、札幌に行けばいいのか」と結んでいる。登場する赤ちゃんは、昨年生まれた湊さんのいとこ。ドロドロの離乳食を食べている姿を見て「本当はもっと美味しいものを食べたいと思っているんじゃないか…」とふと疑問に感じたことから、赤ちゃん目線でのストーリーを思いついたという。
審査員からは「アイデアがユニーク。温かみのある作品」と評価を受け、「今回こそ上を狙いたかったが、嬉しさ半分、悔しさ半分」と話す。モデルとなったいとこをはじめ「協力してくれた家族のおかげ」と笑顔を見せた湊さん。相洋高ではパソコン部に所属し、専用ソフトを使いながら静止画と動画を織り交ぜた作品を得意としており、「いつか世界の人々が温かくなるような動画が作れたら」と目を輝かせた。