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「小児医療」「リハビリテーション室」 医療レポート足柄上病院シリーズ㊶ 地域に安心を届ける医療体制 取材協力/県立足柄上病院
2020年、令和最初の新春。足柄上病院(牧田浩行院長)から新春医療レポートを2本立て。同院が昨年10月から小児科医として康井制洋医師を招き、体制が強化された。また、様々な国際的スポーツの大会にも派遣され、世界のアスリートを支え続ける理学療法士の武田知仁さんにも話しを聞いた。
小児科に新たな援軍の登場だ。昨年度まで神奈川県立病院機構の理事長を務めていた康井医師が昨年10月から同院に毎月一度勤務にあたることになった。今年度から長年勤め上げた職を離れても医療への情熱は変わらない。
現在は、県内の障害児に音楽イベントやピアノコンサートを行うほか、病気のある子どもたちやその親への支援を行う認定NPO法人「スマイルオブキッズ」の理事を務める。「足柄地域1市5町にお住いの方たちの最後の砦となる役割を果たさなくてはならない」と語る康井医師。以前は常勤5人で行っていた同院の小児科医療は、現在は1人。また、多くの分娩を手がけていた産科も、近年は他の病院に集約されたことを受け、「過去のような医療体制が取れることが望ましく、地域の人たちの思いも強いが、今の私たちの役目は、現状を持続していくこと」と話す。
横浜市内の県立こども医療センターに研修医の期間を含め、33年間勤務した。主に心臓病の治療にあたり、幼少期から診つづけてきた患者が40歳になるまで見続けたケースも多数あったという。県西の医療に携わり実感したことは「地域の連携」。「この地域は、開業医(かかりつけ医)と総合病院のバランスがうまく取れている」と康井医師。
「都市部ではないからといって、高度な医療が受けられないわけではない。高齢化が進む中で高度な医療を提供し、地域で完結できることが安心感にもつながる」。この地域に新たな強みが生まれた。
アスリートを支える役目を担う
理学療法士の武田さんは2017年に「パラ陸上競技世界選手権大会ロンドン2017」に派遣され、平等な条件下で競技ができるように、障害の種類や程度を評価して該当するクラスを決めるクラス分けを担当。理学療法士としてトップアスリートがフィールドに向かうまでの時間を支える一方で世界のトップレベルで日本代表の選手たちが躍動する姿に胸が高鳴った。貴重な経験を同院でも活かし、「今までは患者さんに辛いと言われればメニューを優しくしていたことがあった。でも少し頑張ったその先に違う世界もあるのだと感じた」と話す。武田さんはそんな思いから、日々の勤務の中で「もう少し頑張ってみましょう」を合言葉に患者さんと接している。
今年も国際的なスポーツ競技会に医療スタッフとして派遣が予定されている。派遣を支えてくれる職場の仲間に感謝しつつ、「世界各国の方々に最高のプレーをして頂けるようサポートしたい」と意気込む。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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