障害者の自立や社会参加の支援活動を行う社会福祉法人小田原支援センター(望月衛理事長)が1月11日、市民会館で「成人と永年勤続を祝う会」を開催した。
成人を迎えたのは、同センターが運営する福祉サービス事業所「小田原アシスト」で車部品の検査業務を担う川口真希さん。職員によると、自分の仕事を終えると周囲を手伝う頼れる存在だという。式典であいさつに立つと、「入所した頃はわがままを言って叱られたり、逃げ出して迷惑もかけた」と振り返りながら今後の活躍を誓った。
真希さんは母・千晴さんの分娩異常で、仮死状態で出生。1歳半健診では運動発達や言葉の遅れが見られ、障害児通園施設に通っていた頃は筆圧が弱く絵を描くこともできなかった。
成長した息子の姿に、「早く大人になってほしいと思っていたけれど、大人になれば幼い頃が懐かしい。嬉しくも寂しくもある」と複雑な親心を語った千晴さんは、「新しい仕事も覚えて周囲と仲良く働いて」とエールを送った。養護学校時代の恩師・木村英明さんは、「初めての環境や大勢の前が苦手だったから心配したけれど、堂々と舞台に立つ姿を見て感無量」と喜んだ。
永年勤続者の表彰も行われ、望月理事長は「健康で働き続けてくれることは、僕らの励み」と感謝していた。受賞者は以下のとおり(敬称略)。▽20年/山田伸夫▽10年/亀田真由美/斎藤美穂/瀬戸千春/高木友弘
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