女性が開発に貢献した商品の中から優れたものを県が認定する「神奈川なでしこブランド」にこのほど、小田原市浜町の干物専門店「早瀬幸八商店」の早瀬静佳さん(57)=人物風土記で紹介=が開発した「焼いてありますシリーズ」が選ばれた。
同シリーズは小田原産のカマスや、近海で穫れたアジなど全9種。電子レンジで60秒加熱すると、プロが炭火で手焼きした焼き加減で魚を味わうことができる。無添加で真空保存されており、冷凍で3カ月間の長期保管が可能という。
「『女は一生台所』と言う人もいるけれど、仕事から帰って夕飯の支度をするのはとても大変なこと」と早瀬さん。「一品でも、すでにできているものがあれば、多くの人の役に立つはず」と、15年ほど前に商品開発を進めた。
美味しさと手軽さで人気を博し、昨年初めて同ブランドに応募したところ、品質の高さなどが高く評価された。
2013年度に始まった「神奈川なでしこブランド」の認定は今年で7回目。今回は応募総数31件のうち10件を認定し、累計131件となった。